エクセルのブログ

ゲーム(shadowverse・civilization6・アズールレーン)のプレイログ、あとはたまに読書

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

書評「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」(山田真哉著)

タイトルはかなり有名ですね。自分が中学生くらいの時にベストセラーになった本です。購入するまで自分はサブタイトルを知らなかったので、さおだけ屋の経営についての論文なのかと思っていました… サブタイトルまで通して読めばなんとなく想像はつくと思い…

書評「谷崎潤一郎犯罪小説集」(谷崎潤一郎著)

特徴的な表紙とタイトルの本です。四編の短編小説から成る本です。 日本における推理小説の元祖といえば、誰もが江戸川乱歩の名をあげると思います。そして、江戸川乱歩はエドガー・アラン・ポーに影響されてそのペンネームを付けたというのも有名です。しか…

書評「かけひきの科学」(唐津一著)

かけひきについて科学的に論じたものといえばゲーム理論が有名です。この本では、ゲーム理論の基礎的な話を紹介しながら、それを土台に実際の交渉ではどのように行動すべきかということについて作者の経験談や実例に即して述べてあります。 サブタイトルにも…

書評「壁」(安部公房著)

本書は六つの短編から成る短編集です。更に言うと、「壁」という小説はありません。短編集のタイトルが「壁」なのです。 芥川賞を受賞した作品は主張かなり複雑なものが多い、というのが自分の印象でしたが、この作品はいい意味でそれを裏切ってくれました。…

書評「続 日本人の英語」(マーク・ピーターセン著)

前回紹介した「日本人の英語」の続編です。ただ、前回では「英訳するときに日本人が犯しやすい間違い」に焦点を当てていたのに対して、今回は「日本語が持つ表現の範囲と英語が持つ表現の範囲のズレ」に焦点が当たっています。日本語で表現できるものには限…

書評「ビジネス難問の解き方 壁を突破する思考」(唐津一著)

いわゆる「問題解決」論の新書です。書かれた時代は2001年と昔ですが、現代の状況と照らし合わせてみると作者の懸念が現代にも当てはまっており、しばしば驚いてしまいました。問題解決について議論した後は、問題解決における情報の重要性、アイデアの設計…

書評「たったひとつの冴えたやり方」(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア著 浅倉久志訳)

タイトルはとても有名な本です。本自体は同じ背景を持った三つの短編から成っています。三つの中で最初に掲載されているのが「たったひとつの冴えたやりかた」であり、好奇心旺盛な少女とエイリアンの話、次が「グッドナイト、スイートハーツ」、最後が「衝…