エクセルのブログ

ゲーム(shadowverse・civilization6・アズールレーン)のプレイログ、あとはたまに読書

書評「就活のバカヤロー」大沢仁、石渡嶺司

タイトルの通り、就活について、その実態を明らかにした本です。面接官は本番ではかなり偉そうにしているが、企業の内実はどのようなのか、また大学生は就活についてどうなのか、そして大学の就活課はどうなのか、といった三つの視点から就活について述べています。

簡単に言えば「肩ひじ張らずにありのままでいきなさい」ということです。そもそも面接官がド素人の可能性が高いうえに、人事のベテランだろうと入社してから伸びる学生かどうかの見極めは難しい。気にしないでいいよ、ということです。

この本がすごいのは膨大なヒアリングから得たデータがいたるところにメモのようにばらまかれているところです。就活について工夫をしている大学(特に自分の現状と照らし合わせてみると慶応大学の「無意識化の就活」が興味深かったです)、何もしていない大学、また実は…というような中小優良企業のリストもメモされています。

そして作者は就活が大嫌いです。そもそも「営業」を「ソリューション」なんていう風潮が気持ち悪い、心にも思ってない美辞麗句を使って社会貢献への想いを騙るのも気持ち悪い。愚痴を言っても日本の就活システムは変わるものではありませんが、少しずつ変化していってほしいなぁ、と思いました。

就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)

 

 

書評「武器としての決断思考」瀧本哲史

 少し前にとても話題になった本です。読んだのですが本当に面白い。ディベート思考を基にした筆者オリジナルの決断思考プロセスを紹介しています。読み応えがあるだけでなく、なんどでも読み返したくなる本でした。

その一方で筆者のメッセージも一貫しています。これからの日本では終身雇用が難しい事、何かしら「武器」としての教養を持ちそれを様々に使用して生き延びること、この重要さはずっと一貫しています。おそらくこのあたりの議論は「僕は君たちに武器を配りたい」に書いてあるのだと思います。

まずこの本を読んだ人が武器の必要性に気付いてほしい、そしてこの本で書いてある知識が武器として使えればさらによい、という作者のメッセージがとても強く伝わる本でした。いずれにしても一回読んで終わり、というのではもったいないです。何度も読む価値がある本だと思いました。(作中で作者は「読書は格闘技」とおっしゃっていますが、そこまでの内容がない本もまた多いのです、この本に関しては違いますが)

星海社を通じてこれからも「武器」を配っていく予定だ、と作者は述べています。次の作品が楽しみです。

武器としての決断思考 (星海社新書)

武器としての決断思考 (星海社新書)

 

 

書評「内定童貞」(中川淳一郎)

 就職に関する本はたくさんでいていますが、これは作者の人生を振り返りながら「そこまで就活って死ぬ気になるもんじゃないでしょ」というツッコミを入れた本です。イイ感じにくだけた文体なのですらすら読めます。

タイトルの「内定童貞」は内定を取っていない人のこと。要するに「どこか適当なとこでも内定とってればリラックスできるし、内定ウホウホスーパーマンになれるよ」ということです。ただ個人的にはこのキーワードはあまり真新しいものではないなぁ、と。むしろ「就職なんて緊張してやるものじゃない、人事もバカはいるんだから 適当な人だっているんだから」という主張を引き出すための筆者のエピソードの方が印象に残りました。自分は就活にあたって「絶対○定」シリーズという本を読んでいたのですが、それとは主張が真逆なんですよね。たとえば中川さんは面接は加点法だという。一方で某シリーズでは減点法だという主張がなされていました。中川さんは一つの会社だけとはいえリクルーターをしていた人間、片や某シリーズは内定者を7000人も輩出したシリーズ。両者それなりに説得力があるわけです。

ここまできたら就活についてひたすら考えるのがもう馬鹿らしくなってきます。結局どう考えるかは自分の勝手なのかな、というのがぼくの行きついた結論でした。そのうえで自分にしっくりというか、なじみやすかったのは今回の本なのかなぁと思います。真面目に考えて15分で就活生の能力を的確に見抜くって無理ですよね。結局就活は合うか合わないか、もうそれなら凝り固まらずに素の自分を出しちゃえよ、ということです。嘘のエピソードを作らなくてもいいし、まともに読まなかった御社のパンフレットに感化されたふりをしなくてもイイ。うさんくさいきれいごとを並べられるよりは「先輩の○さんが楽しそうだったから」の方が聞いている側としては確かにしっくりきますしね。(だからといって「まったり高給と聞いて飛んできました」みたいなストレートすぎるのもよくないので、ほどほどにしましょう)

真面目すぎる人が深みにはまってしまう就活。面接前日でもいいです、辛くなったときにこれを読んで肩の力を少しでも抜けたらよいのではないか、と思います。電通博報堂のような超一流企業でも窓際族というものは存在するので、それにならなくてよかったというポジティブシンキングをしてみるのも一つの手かと思います。

内定童貞 (星海社新書)

内定童貞 (星海社新書)

 

 

21歳?のハローワーク

就職活動をするとき、まず行くのがキャリアサポートセンターです。(大学によっては就職課とも言うけど)

しかしこの時期になると内定を持たない就活生の駆け込み寺となってしまい、連日満室で予約が取れなくなってしまいます。そこでぼくがおすすめされたのがハローワークでした。

最近では新卒就活生のサポートもしてくれるそうです。しかも一人の就活生には一人の担当がつくという素晴らしいサポート付きです。

新卒だからと言って変な目で見られるわけでもなく、的確な指導をしてもらえました。一コマ45分程度とじっくり見てもらえるのもよかったです。みなさんも利用してみてはどうでしょうか。

書評「就活では嘘をつけ」(菊原智明)

 自己啓発+面接テクニック本って感じです。

口下手で営業成績がからっきしだったのが、ちょっとした工夫で営業トップにまで上り詰めた筆者が面接のテクニックなどについて書いた本です。

前半は面接のテクニック的なことに終始しています。「自己分析」ならぬ「他己分析」とか、「

面接の達人のマネをしろ」とか。後半がひたすら読者をはげますような自己啓発的なパートだったのはやっぱり「自信が歩かないかが一番大事」と筆者が語っているところに因ると思います。

個人的にとてもよかったのが終始「弱者の目線」に立っているところ。やっぱり営業トップにまで上り詰めて、しかも営業コンサルタントなんて職業にいる筆者ですから「俺の言うことが正しい!さぁついてこい!」なんてスタンスになりがちです。実際そういう本も多いです。(絶対内○シリーズとか。)

ところが筆者はこの本を「弱者のための本」だと一貫して主張し、自分も営業トップにはなったけど弱者のままなんだよ、と主張します。変わらなくたって結果は出る、自分は簡単に消せないよという筆者の主張はよかったです。後半自己啓発気味になりすぎているところも自信をつけさせるためと考えるとまぁ納得できます。

星海社の新書は面白い本が多いですね。読みやすくて面白いという、読み物としては最高な部類に入るのではないでしょうか。

面接ではウソをつけ (星海社新書)

面接ではウソをつけ (星海社新書)

 

 

これからのこと

父親、母親、そしてキャリアサポートセンターとも話し合いました。

まだこの時期でも募集している大手はあるので、あきらめるには早いですよ、という話になりました。実際に探してみると結構意外とあるものなんですね…

ES、面接と就活をやっていろいろ思うところがありました。キャリアサポートセンターにもう一度相談していろいろ考え方を改めていこうと思います また教授にも相談してみようと思います

これからはまた書評に戻ると思います 自分の個人的な話ですが、決心するという意味では重要なのであえてブログに書いた意味はあると思います。

 

ツイッターをやめたせいでツイッターでしか連絡が取れなかった人と連絡がとれなくなり、なんどかアカウントを復活させているのですが、その時にちらちらぼくについてつぶやいてないかなとチラチラ見てたりします。

ぼくも自分なりに必死に苦しんで辛い思いをしてアカウントを消したりという行動に至ったわけです それを変な言葉で茶化すようなことを言われると「コイツとはあまり付き合いたくないな」と思ってしまいます

少し愚痴のようになってしまいましたがとにかく再びの就活に切り替えていきたいと思います。

書評「グランブルーファンタジー」(はせがわみやび)

 初めてブログの内容に「いいね」のようなものがついていました。うれしいです。

今回は就活で辛い生活の中で半ば気分転換的に読んだ本の紹介です。

CMでもよく見るグランブルーファンタジーのライトノベルです。原作のゲームにもちゃんとシナリオはあるのですが、そのシナリオを文章化したものとなっています。このような本の場合、読者はシナリオを知っているのでどのように表現するかが作者のみせどころとなってきます。

それで読んだ感想なのですが、なかなかよかったです。あれ、俺ホントにこのゲームプレイしたんだよね?と思ってしまうほどよくまとまっていて、のめりこんでしまいました。ライトノベルが読みやすいということも相まって三時間~五時間くらいでするすると読んでしまいました。ゲームの特典を抜きにしても王道シナリオとして楽しめると思います。

小説を読み終わった一方で就活もありますし、ビジネス書も読んでいかないとな、と思う次第です。