エクセルのブログ

ゲーム(shadowverse・civilization6・アズールレーン)のプレイログ、あとはたまに読書

civ6プレイログ(9/29)・後編

すると今度はゆたろうさんのアメリカの方でも騒動が起こります。コンピューターが操作するヌビアが、ゆたろうさんに宣戦布告したのです。このヌビアという文明は序盤にかなり強い固有ユニット(ピタティ弓兵)を持っており、非常に厄介です。なんとかゆたろうさんも対応していたのですが、かなり苦労しているようでした。

 

このヌビアなのですが、他の国にも一方的な非難声明を出したり、宣戦布告をしたりしていたようで、今回のゲームの一番の問題児だったといえるかもしれません。しかしながら後半になるまで、倒そうという話は出てきませんでした。単純に軍事力が大きかったので、同盟を組んでも勝てるか分からなかったというのが大きかったと思います。あとは地理的に離れており(ヌビアが暴れていたのは砂漠を隔てて自分と向かい側)、助けに行けなかったということもありました。

 

このあたりから自分が勝てる可能性がなくなってきます。成長しようとしても付近にsryoさんの大都市が広がっており、都市を出したところで全部向こうに取られてしまうからです。夜遅かったこともあり、あきらめムードになってきました。その流れを決定的にしたのが、アラビアが固有ユニット・マムルークを製造したことです。当時のドイツ軍はまだ弓兵・弩兵しかおらず、マムルークは相性最悪なこともあって無理ゲーです。自分はここでギブアップしました。最後の方は自国の都市が反乱→鎮圧→反乱という不毛なことをしていたと思います。あとはやぶれかぶれでローマに宣戦していました。これも固有ユニットが強かったため無理だったと思います。

 

敗因としては大きく二つに分けられると思います。一つ目が都市出しの稚拙さ、二つ目が兵隊の合性を頭に入れてなかったことです。

 

まず都市出しについては、立地のいい都市に執着しすぎて首都から離れた場所に都市出しをしてしまいました。都市の間の距離が空き過ぎると忠誠度が簡単に下がり、反乱されてしまいます。今回sryoさんにとられてしまった都市がまさにこれでした。この後シングルプレイで、土地の条件には妥協しつつ、近くに都市を固めていったところ、かなり忠誠度を高く保つことができました。また、最初に投石兵をラッシュしたため、取りたい土地を先にとられたということもあります。これは前回のオランダでも同じ経験があったため、もうやってはいけない間違いだなと思いました。

 

二つ目はユニットごとの相性です。最初に自分は投石兵を大量生産していました。これは、投石兵の発展形である弓兵・弩兵は2マス先のユニットに攻撃できるため、こちらが反撃を食らうことなく一方的に攻撃できるのです。コンピューターは基本戦争が下手なので、これを乱発していれば倒せます。

しかし対人は別です。弓兵・弩兵は遠距離攻撃こそできますが、騎兵には相性が悪いのです。基本的に兵隊ユニットは、戦士<弓兵<軽騎兵<重騎兵 という位置づけで、戦士より弱いが重騎兵に強い、という位置づけに長槍兵などがいます。これを全く理解せず、序盤に弓兵を乱発したのが後まで響くことになってしまいました。

 

あとは都市の快適度が低かったように思います。このせいで技術ツリーがうまく進みませんでした。快適性が与える影響についてはまた後でまとめて書こうかなと思います。

 

 

div6 プレイログ(9/29)

だいぶ前の話になってしまいましたが、9/29にciv6のマルチプレイをする機会がありましたのでプレイログを書きます。ただ、今回に関してはぼくが途中で辞めたのでそこまでの記録になります。

 

今回の参加者は以下の通りです。

エクセル…ドイツ

ゆたろうさん…アメリ

sryo36さん…アラビア

あるかのさん…インド

コンピューター…ヌビア・ローマetc

 

前回科学研究がそこそこうまくいっていたこと、コンピューター相手で科学勝利しかやったことがないことから、今回も科学勝利狙いでした。

 

まずはじめは投石兵を生産しながら、戦士にあちらこちらを探検させます。都市に関しては、初期位置が丘陵の上で川沿いということもあり、一ターン目から首都をたてられました。

 

すると、都市の左側は海ということがわかりました。今度は戦士を右側に移動させたのですが、そこで早くもゆたろうさん(アメリカ)と出会ってしまいます。幸い、こちらとの交渉を受け入れてくれ、川から南側に都市は作らないため代わりに攻め込まないでほしいという要望をうけいれてもらえました。ゆたろうさんは自分の南側にいたようです。

 

なお、都市の右側は砂漠であったため、都市が建てられません。生産力がほぼゼロなので役に立たないのです。そこで北を探検することにしました。このあたりでは投石兵をたくさん作っていた記憶があります。

 

いい土地を(川沿い・丘陵地)見つけたのですが、運悪くsryoさんと出会ってしまいます。加えて、狙っていた土地のすぐそばに都市を建てられたため、こちらが年を立てられなくなってしまいました。序盤から戦争もしたくないため、ここから南に都市を出さないでほしい、というと、快く受け入れてくれました。

 

幸い、北西側には緑が広がっていたため、sryoさんの領域を侵害しないように都市出しをしていくことに決めました。川も流れているし悪くなさそうです。また、自分の北にいるsryoさんが西に展開したところで都市国家があるため、そこで止まるかなと考えていました。これは大きな勘違いだったのですが…

 

とりあえず、川沿いのそこそこいい土地に一つ、sryoさんの領土から近いけども立地のいいところに都市をもう一つつくりました。sryoさんと出会ったあたりでだいたい30ターン目くらいだったと思います。

 

この辺で全員の場所が判明したのですが、かなり固まって配置されているようでした。

               

 

        あるかの

  平地    sryo

 

   海    エクセル          砂漠

        ゆたろう

 

かなり分かりにくいですが、こんな感じだったと思います。このあと都市を3つほど出して、ローマと遭遇します。そしてあちこちでキャンパスを立てることにしました。しかし、ここで通知が出てきます。sryoさんが都市国家に宣戦布告したというものでした。

 

自分としてはこの都市国家とは仲良くしたかったので、sryoさんの行動は意外でした。今思えば助太刀に行けばよかったかもしれません。しかし、後述しますが、この時の自分では助太刀は難しかったと思います。

 

結局都市国家は占領されてしまい、sryoさんは自分にとって完全に目の上のたんこぶとなってしまいました。また、立地のよさに目がくらんで建てた都市も忠誠度が低下してしまい、自由都市になってしまいます。その後はsryoさんに支配されてしまいました。この段階でかなりヤバい状況です。

 

(後半に続く)

 

 

シャドウバース 環境体感

チマチマデイリーミッションをクリアするためにやっていましたが、新環境になったので少し書いてみようと思います。

 

今はマナリアウィッチ・疾走ドラゴン・天狐ビショップの三すくみの状態かなと思っています。(AA帯)

無課金でカードプールの関係もあり、この中では天狐ビショップしか使っていません。はじめはギガントキマイラウィッチも使っていたのですが、この三つのデッキにはメチャクチャ相性が悪いのであまり使わないと思います。前の環境ではメチャクチャ勝てたんですけどね。

 

天狐ビショップを使った感想ですが、天狐の社を引いたもん勝ちです。実はこのブログを書く前に2試合したのですが、極端な例になってしまいました。

一戦目(vs侮蔑ドラゴン)では天狐の社を5~6ターン目に出すことができました。そのため、「侮蔑の絶傑・ガルミーユ」で顔に3点入ろうがすぐ回復、かつ除去できるという状況でした。法典持ってたらすぐ消せますしね。8ターン目にブローディアも出せたのでアジ・ダハーカのケアもできて完璧でした。

ドラゴンはこれとは別に1/5くらいのを走らせてくるデッキともあたりましたが、テミスで終わります。天狐とは相性がよさそうです。

 

逆にミラーマッチになった時はどちらが天狐を引けるかになると思います。まさに2試合目がこれで、デッキが14枚目になっても天狐の社を引けませんでした。お相手はすでに2枚並べていたのでお手上げ状態です。相手がレ・フィーエを引いたあたりで終戦でした。

 

マナリアウィッチとは当たっていません。朝ギガントキマイラ回してるときはメチャクチャ当たったのですが。小さいダメージを分割して与えてくるのがめんどくさそうです。また、序盤はフォロワーを並べてくるのでそこを処理できるかにかかってそうです。どちらにしろあまり相手したくないです。おそらく序盤から進化をフルに使って防戦しなければいけないでしょうね。さっさと社を置けるかどうかにかかってきそうです。

 

 

civ6 マルチプレイログ・後半(9/26)

オランダが滅亡したあたりで76ターンでした。戦争と並行して各都市にキャンパス・工業地帯を作っておいたたため、ここから内政タイムです。自分は都市を二つ制覇した後に自前で二つ、新たに歳を作っていたのでこれで6つの都市を持っていたことになります。なおそのうち一つはオランダが聖地などを作っており、工業地帯が立てられませんでした。

 

さて、さらに波乱が起こります。この段階であるかのさんがゆたろうさんへ宣戦布告を行いました。文化力の伸びを恐れてのもののようです。自分は文化力の伸びについてあまり知らず、対岸の火事として傍観していました。

 

序盤は技術の伸びを活かしてあるかのさんのマスケット銃兵がゆたろうさんの兵隊を撃破していきます。ほどたたないうちに都市をいくらか制覇、更にパリが忠誠度を失って自由都市となってしまいました。ここであるかのさんに脅威を感じ、こちらもあるかのさんに宣戦布告します。初めてのcivではあるかのさんの戦車がこちらの都市を破壊していったこともあり、あるかのさんの軍事力は脅威に感じていました。ただ、科学勝利を目指しており、ライバル同士がつぶしあっているので基本的に関わっていませんでした。

 

しかし、ここからゆたろうさんが「奥の手」を使います。フランスの固有ユニット・皇帝近衛隊です。このユニットは自国の都市がある領土であれば戦闘力がプラスされる、という特性を持っています。加えてゆたろうさんはこのユニットを軍団化していたため、様々なボーナスがついた結果、戦車すら蹂躙できる戦闘力となっていたのです。

 

この時あるかのさんから散々こちらに対して戦争協力の要請が飛んできました。しかし科学力の差もあるので脅威にならないだろうと感じていたこともあり、無視していました。しかし、これが後になって大きく響くことになります。

 

戦争中、自分は金策をしたり、ルール地方を作ったりしていました。ソロプレイで科学勝利をしたとき、火星入植モジュールに10ターン以上の時間がかかり、最後が間延びしてしまったのです。そのため今回は工業力に力を入れる方針を取っていました。

 

ルール地方を作れたこともあり、人工衛星発射プロジェクトは6ターン程度で終えることができました。しかしここで問題が発生します。火星入植モジュールに必要な研究がまだ進んでいなかったのです。科学力を軽視してしまったがあまり、ここでおおきなタイムロスを被ることになってしまいました。加えて、科学勝利は階段状に達成度が上がっていく一方で、文化勝利は後半の伸びがすさまじく、指数関数的に伸びていきます。これを知らなかったのは痛手でした。

 

あるかのさんはゆたろうさんとの戦争に負けて半分リタイア状態、自分も結局研究が間に合いませんでした。最後はゆたろうさんが自分の二都市に核ミサイルを発射し、あとには文化勝利に酔いしれるゆたろうさんの高笑いだけが残りました。

 

反省点を上げるなら、序盤の段階であるかのさんとゆたろうさんを挟撃すべきだったというのに悔いが残ります。自分はオランダが滅亡してから兵士ユニットを育てておらず、あるかのさんとゆたろうさんの戦争の時は弩兵しかいませんでした。野戦砲にアップグレードしてゆたろうさんを叩くべきだったと猛省しています。

文化勝利を目指す国家は、軍団・大軍団を解禁する社会政策を早めにとっている可能性が非常に高いので、遠距離から安全にダメージを与えるのがいいのかなと思います。接近戦になったら反撃でこちらが大けがを負った、なんてことになりかねません。

 

次の対戦があればまたまとめようと思います。

civ6 マルチプレイログ・前半(9/26)

水曜日にciv6のマルチプレイをやりました。後になって突発的に書こうと思ったので、SSとかは準備できてないです。すいません。結構うろ覚えなので適当です。新しく始める人の参考になれば幸いです。

 

今回は自分を合わせて三人でした。

自分…スコットランド(ロバート・ブルース)

ゆたろうさん…フランス(カトリーヌ・ド・メディシス

あるかのさん…中国(始皇帝

オランダ・マケドニア・日本…COM

 

環境は250T、パンゲアだったように思います。

 

自分は科学勝利、ゆたろうさんは文化勝利、あるかのさんは制覇勝利よりの科学勝利というイメージです。sryoさんは中国へ旅行中とのことで不参加でした。

 

まず初手で都市を川沿い、草原丘陵に作ります。近くに高級資源が見えますし、戦士を探索させると下の方にも川沿いの給料があるのでそこに街を作ろうかな、と計画していました。

 

すると間もなくオランダと対面、加えてゆたろうさんの開拓者を目撃します。オランダを挟んで左側にぼく、右側にゆたろうさんといった図式のようです。ちなみに斥候ですが、ゆたろうさんと遭遇した後移動先にことごとく蛮族ユニットがいたため、やられてしまいました。あるかのさんはスカイプの話を聞いていると、ゆたろうさんの更に右側にいるそうです。

 

ぼく オランダ ゆたろう あるかの

 

といった配置になっているようでした。

 

蛮族のことを考えて二手目に投石兵を作り、三手目に開拓者を出します。そして都市を取ろうと思った矢先、オランダが都市を作ってしまいます。南側と東側にはオランダ、北は海ということでおとなしく西に戦士を向かわせて都市を作りました。しかも開拓者は蛮族にとられてしまう…

 

個人的な展望としては、100Tまでは都市出し、そこからは内政に切り替えようと考えていましたが大きなタイムロスです。その後弓兵を作って開拓者を取り返し、二番目の都市を作りました。

 

ここでスカイプでもオランダに対する不満がたまり始めます。どうもオランダがフランス(ゆたろうさん)の国境付近に兵を進めてきたらしく、危機感を感じている模様です。この段階で2つしか都市がなく、南の良土地をオランダに取られていた自分とゆたろうさんの間に「一緒にオランダを叩かないか?」という提案が出てきます。

 

ゆたろうさんもこれに了承しました。自分は二都市で弓兵を10ユニットほど作っていたため、戦争はいい機会なのです。どのみちラッシュはしようと思っていましたし。

自分は南にあるオランダの二都市をもらう代わりに、首都のアムステルダム(ぼくとゆたろうさんの間にある都市です)はゆたろうさんのものにしました。

 

このころには弓兵も弩兵になっており、オランダの二都市は簡単に制圧できました。念のためカタパルトをつくっていたのが功を奏し、城壁も難なく破壊できました。これが70ターンくらいの出来ことだったと思います。

 

その一方でアムステルダムがなかなか陥落しません。「手こずるようならぼくが落としてもらっていいですか?」と聞くもゆたろうさんは全く譲りません。仕方がないので放置していたら、76ターンくらいにやっと陥落したようでした。これでオランダはすべての都市を失い退場となります。他国の神経を逆なでするような都市出し、自分勝手な避難勧告を考えるとヘイトをやむを得ない結末と言えます。

 

ちなみにマケドニアと日本はぼくの左側で小競り合いをやっており、最後まで関与することはありませんでした。後半に続きます。

 

 

 

 

書評「西洋音楽史」・「音楽の聴き方」(ともに岡田暁生著)・「音楽の基礎(芥川也寸志著)」

 音楽を聴いた後、私たちはよく感想を言います。それはテクニックがすごかったとか、音がインパクトを持っていたとか、様々だと思います。そういった私たち「アマチュア」の感想と、専門誌に載っている作曲家や指揮者や演奏家といった「プロ」の方の感想は、私たちのそれにはないものがある気がしてならず、それがなんなのかとても興味がありました。その考えを基に今回読破したのがこの三冊です。「音楽の批評」という観点からこの三冊を選んで読んでみました。

 

「音楽をどう評価するか」という問いについてまっこうから取り組んだのが「音楽の聴き方」です。ここでは西洋音楽史以外にも、ジャズなどにも触れて話しています。初めの章では「どんな言葉も湧き上がってこないような、純粋に感覚的な「第一印象」以外にありえないだろう」と述べながらも、そこにとどまらない論評方法を模索していきます。

模索していってわかるのは、音楽のプロでもその評価軸は全然異なるということです。例えばロマン派のシューマンは、ショパンの曲の批評を書くときに「諸君、脱帽したまえ!天才だ!」という文に始まる批評を書いたことは有名です。その中で彼はショパンの曲の中から登場人物のキスなど、ロマンチックな情景を読み取ります。しかし皮肉にも、この批評はショパンからは胡散臭いと思われてしまうのです。ショパンは友人へあてた手紙の中でシューマンの批評を引用した後、「このドイツ人の想像には死ぬほど笑った」という辛辣な一言で結んでいます。このショパンシューマンの話は、音楽に対する対照的なスタンスを表しています。すなわち、「音の背後から情景を感じ取る」人たちと「音を音以外の何物でもない、サウンドとして鑑賞する」立場です。この二つについては正義も悪もありません。

筆者が批判するのはその後の流れ、つまり「音楽は言葉では語れない」という風潮の出現です。「音楽をただ聞いて消費するだけ、その音楽を実際に弾いたり、バックグラウンドについて聞いたりすることから私たちを遠ざけてしまった」原因であると指摘します。ベッセラーが指摘するように、音楽に「参加」することが少なくなってしまったのです。

ベッセラーの文脈では「参加=演奏、舞踏」のように書いてありますが、作者がここまで述べてきた「作品背景の調査」もこれに相当すると思います。コンサートに行く機会があるのなら、まず演奏される曲がどういった背景のもとで書かれたのか、それは何を演奏したものなのか、そして、それを演奏してみること(必要なのはチャレンジであって、作者が言っているように弾けるようにすることではありません)が肝要です。そうすることで「よかった・悪かった」という次元から一歩進んだ、深い評価が可能になるのです。

 

残りの二冊は、音楽についての最低限の下地を与えてくれます。西洋音楽史ではどの時代にどういった曲が生まれていったのか、そしてそれらはどのような傾向があるのかについて詳細に書かれています。「音楽の基礎」では作曲理論について述べてあります。ただしこれは実際にピアノをそばにおいて、試行錯誤をしながら読み進めるのがベストでしょう。その音を弾くとどうなるのかということは弾いてみないと分かりません。

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

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音楽の基礎 (岩波新書)

音楽の基礎 (岩波新書)

 

 

 

音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書)

音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書)

 

 

書評「生活保障 排除しない社会へ(宮本太郎)」・「ベーシック・インカム入門(山森亮)」・「ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか(原田泰)」・「グローバル・ベーシックインカム入門 世界を変える「ひとりだち」と「ささえあい」の仕組み(岡野内正他)」

 タイトルでネタバレ感がありますが、ベーシック・インカムについてです。

ベーシック・インカムとは、端的に言えばお金のばらまきです。国民全員にお金をバラマクことで貧富の差を無くそうというのが根本の概念です。どの本でも書かれていますが、「財源は大丈夫なのか?」「お金をバラまくと人は働かなくなるのではないか?」というのが争点になってきます。宮本太郎さんの「生活保障」ではこれらの理由から、日本へのベーシック・インカムに反対しています。その一方で、ベーシック・インカムについて述べた二つの新書では、日本へのベーシック・インカムは導入すべきだと訴えています。財源的には問題ない、人々の生活はむしろ安定するので労働意欲が減ることは考えにくい、というのが主な論調です。

しかし重大な欠点があります。ベーシック・インカムは新しい概念であるがゆえに導入事例がないのです。先進国では導入事例がほとんどなく、オランダが導入したが中途半端に終わったというだけです。したがって、日本への導入後のメリットやデメリットは具体性を欠き、抽象的なわかりにくい議論になってしまいます。自分の場合そのあたりの理解が中々うまくいかず、追加で読んだのが「グローバル・ベーシック・インカム」になります。実は海外でのベーシック・インカム導入事例はいくつかあり、それについて詳しく踏み込んだ革新的な本となります。

結論としてはやはり、日本のような先進国で導入するには物価が高すぎて難しいな、というのが感想でした。確かに今の財源をベーシック・インカムへ転換すれば財政的には導入可能ですが、政治的な手続きの煩雑さを完全に無視しているのです。もちろん反対する人もいますし、下手に自分の票数を減らすような政策案を政治家は可決したくないだろうと思います。

一方でナミビアや、ブラジルの貧困地帯など、日本よりはるかに貧しい国では、明日の食べ物にすら困るような国民が多数を占めています。そのような国では、一か月に一万円程度~二万円程度の給付ですら生活の大きな助けになるのです。少ない予算で多くの人々の生活を援助できるわけで、費用対効果がとても高いのです。したがって、このような国家でまずは試験的に実施し、段階的に導入すべきなのでしょう。

とにかく、この「グローバル・ベーシックインカム入門」については具体事例が豊富で、かなり理解の助けになりました。ぜひ読んでおくべきだと思います。

生活保障 排除しない社会へ (岩波新書)

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ベーシック・インカム入門 (光文社新書)

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グローバル・ベーシック・インカム入門――世界を変える「ひとりだち」と「ささえあい」の仕組み

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