書評「コンサルティング入門」(内田和成)
「論点思考」などで有名な内田和成さんの本です。三部に分かれていて、一部ではコンサルを目指す人間がどのようなことをすべきか、二部では実際にコンサルになった後シニアコンサルタントになる人がどのようなことを目指せばよいのか、三部ではコンサルタントはどのようにして育てるべきか、といったことを論じています。
自分の状況もありますが、一番印象に残ったのは第一部です。日常のさりげない思考でも「なぜ?」を三回繰り返して理由を考えてみる。この思考法こそがコンサルタントの分析力のすべての基本になってくることです。この本を読んだときは満員のバスの中でしたので、「なぜこのバスはこんなに人が多いんだろう」ということをバスの中で考えていました。
コンサルタントといえば頭脳明晰なエリートが机に向かって仕事をする…といった風景を想像してしまいますが、実際は現地で体を動かしたり、コンサルに依頼してきたクライアントとどうやって信頼されるような関係を築くか、といった結構泥臭い仕事なのです。
経営コンサルタントってどんな仕事なんだろう、といった人が正しいイメージを持つには最適な本だと思います。
BBTシリーズ8 コンサルティング入門 (BBTビジネス・セレクト)
- 作者: 内田和成
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2007/07/04
- メディア: 単行本
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