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齋藤孝「読書力」感想

 

 

読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)

 

 「読書」という行為がどのような効果を持つか、ということに徹底的に集中した本である。「自己形成」「自己鍛錬」「コミュニケーション力」という三つの側面から述べている。各章はさらに複数のパラグラフに分かれていて、どのパラグラフにも筆者の読書に対する考えが書いてある。そのため内容はかなり濃い。

体験と読書はべつものだという風潮に対して真正面から反論している箇所は面白かった。「読書と現実の体験は別だ」という主張がある。これに対して筆者は「読書が行動のきっかけとなる場合もあり、読書と現実の体験は両立できるものである」と反論している。

また、全編通して「緊張感をはらんだ読書」が提唱されている。スナック感覚で読むのではなく、「さぁ読むぞ」という意気込み、そして「きちんと理解して読み進めよう」という姿勢が必要だと述べている。現代において本の数は膨大であり、読み直す時間というものは極力小さくしたい。そのようなニーズにも適する姿勢だと感じる。

作者の読書に関する姿勢は面白く、別の新書も読んでみたくなった。